電脳日記:『真かまいたちの夜』プレイログ
『かまいたちの夜』に原点回帰する事がテーマだった本作。
そのテーマに沿い、第一作と同様の状況で事件は発生する。
プレイヤーはその事件の真相に気付けるか。
本作をプレイするにあたって、最高のシチュエーションを用意した。
物語と同じ雪景色の中、
似たようなペンション(こちらはロッジが正式な呼び方だが)に宿泊し、
ゲームをするという贅沢な環境を作った。
まぁ、たまたまな訳だが、これ以上無い状態でプレイが可能となった。
しんしんと降る雪の中、雪に閉ざされた世界を堪能する。
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プレイを開始してさっそく、ボイス入りだった事に驚いた。
なかなか豪華な声優陣を使っている事は直ぐに分かったが、
うーん、ちょっとボイスには抵抗があるかな。
『かまいたち』と冠する作品の雰囲気にはふさわしくない様に感じた。
小説を読む様に自分の頭の中でその人物がどういった人物か、
どんな性格をしているのか等を把握していくのが好きなので不要だとも思えた。
先送りすると音声が次の音声に被っちゃったりもする。
せめてボイスのオン・オフ機能が欲しかった。
順調に本編である『ミステリー編』を進んで行く。
ところが。
読了率29%、全ての選択肢を選択済みの状態で詰まってしまった。
しかも犯人推理のシーンで全ての人物を当てはめてみても駄目だった。
どの人物が犯人でも必ず最後はバッドエンドに辿り着く。
新たなルートを見つけるには特定の選択肢を選ぶ必要があるのだろうが、
組み合わせが大量にありそれを見つける事が出来ない。
なるべく事件を解決に導ける様な選択肢を各種選んでも新たな道は拓けない。
これは完全に手詰まりだ。
むしろ詰まらずにいける人は凄い、と心から思う。
余りにも分からないので、
プレミアムファンディスクの伊集院氏プレイの様子までチェックしちゃったよ。
そして厄介なのがおさわり選択肢の存在。結局それ程選択出来る訳でも無さそうだし、
だからと言って色々触ってみない事には分からないし。面倒だ。
他にも特殊な選択肢の存在はどれも面倒そうだ。
結局どうにかこうにかしていたら知らぬ間に増えていた選択肢。
どうなっているんだ。
だがお蔭で無事にストーリーを進める事が出来た。
犯人の見当だけは大正解で嬉しかった。
初の完を観て。
なかなかどうして切ない物語ではないか。
話の筋、犯人の正体等、
分かっているのに選択肢上に出てこないあのもどかしさったら無い。
推理も結構総当りで組み合わせたり。
少々面倒な部分も少なからずあったが物語を思う存分楽しめた。
全てのシナリオを合わせたらボリュームもなかなかだったと思う。
ピンクのしおりも早速入手出来た。
だがDLしてお楽しみ下さい!には心からドン引き。完全なDL商法だよ。おかしいよ。
スタッフロールも鑑賞したが声優が豪華である。緑川さんは今回もご出演で有り難う!!
って事でどんどんサブシナリオも含めてフローチャートを埋めていく。
『妖怪編』スタッフロールのお遊びは単純に笑っちゃった。
本編もハチャメチャなお遊びシナリオだったから尚更良かった。
沙都美ちゃん可愛いよね!
エンディングの大半が『スパイ編』の一発死ばかりだったのが何とも勿体無い。
しかも敵を射撃するシーンで
まさか幾つかのエンディングが用意されているなんて思わないだろう!
これはさすがに馬鹿にされている気分だった。
『犯人当て ー鎌鼬の夜編ー 問題編』を全て網羅してから
パスワードを入力して解決編をプレイ。
短いながらも良く出来ていたと思う。
だが分ける必要性がどこにあったのか。甚だ疑問である。
エンディングコンプの時点で読了率は97%。マジかー。
埋めたと思ったのに、
埋まっていなかった存在に気付いた選択肢のラインを生やして98%。
『スパイ編』も全て埋めた自信があったので絶望を感じていた。
ところがまさかの『異次元少女ポポリン編』をまだプレイしていなかった。
『ミステリー編』第13章の女湯の観察をした時点で読了率が100%に到達した。
あー、すっきり!!
『異次元少女ポポリン編』の小説も無事に回収し終えた。
推理中のBGM、オーナーとの外の見回り、ヒロインに殺害されちゃう等、
かまいたちらしさ満載でワクワクした。
更には街等の別作品の話もちょろっと出てきて嬉しいばかり。
ただ『スパイ編』はちょっと昔の栄光にすがり過ぎな様な気もしたが。
フローチャートはやはり便利だ。
付箋は今回使わなかったが無いよりは当然あった方が良いだろうし。
肝心のストーリーは個人的には気に入っている。
確かに前作と比較してしまうと思い出補整もあるからか、
多少あの独特な雰囲気が物足りなくは感じたが良く出来ていると感じた。
ちゃんと『かまいたち』していたとも、思う。
少し残念なのは何処からとも無く感じてしまう昭和臭さの残り香。
その反対でオリジナルのアニメまで掲げて
ちょっとプレイヤーに媚びている様な気にもなったが、
ボッコちゃんマジで可愛いからいいや。
ただ、もうサウンドノベルというジャンルが
前時代的なものになりつつあるのかもしれない、
とは強く思った。大好きなんだけどなぁ。
オンラインである『みんなのかまいたち』は未プレイだ。
実はいまいちシステムが分かっていない。
気軽に出来ないようだったので遠慮してしまったが実際はどうだったのだろう?
DLCについては購入と同時に知ったので非常にショックだった。
本編とは異なる追加シナリオとは言え、
サウンドノベルというジャンルにDLCがふさわしいとは思わないし、
お金を払ってまでやるだろうか。
最初から金を搾取するつもりだったなら
その分を収録してソフト代を上げればまだ納得出来た。
高くたって買ってプレイするよ!好きだもんッ!!
もともと既に用意されていたシナリオをDL出来ない人は損する以外の何物でも無い。
何が言いたいかと言うと、DLC商法には何があっても反対なのである。
最後にお気に入りのエンディング等の話でも。
やっぱり誰も傷付かないEDの『座敷わらし』。
それからやたら沙都美ちゃんを始めとする皆が異様なハイテンションで進む『妖怪編』。
『死神編』は物語と言うよりEDが決定されるシステムが面白かった。
あのフフフって笑い声がツボだった。
だが『スパイ編』だけはダメ!!無理!!作業ゲー好きでも面倒だったぞ。