オクの間を出てコールドスリープ部屋へ突入。ここはマイヤ人が眠る場所だった。
ギンコが「インチキ臭い宇宙人」だと感想を述べた。
なるほど、つまりは宇宙人らしい宇宙人という訳か。
これも人が描いた幻想が現実になった類なのだろう。
インチキ臭い宇宙人を現実にしたのは、攫われていた筈のイデアル先生と橿原だった。
イデアル先生の行為は全て愛する橿原の為、
そしてその橿原を苦しめ自分を苦しめた橿原の妻への復讐の為。
彼女は託宣を成就させようとした。
轟所長の予想は決して的外れでは無かったらしい。
橿原は彼女をどう思っていたのか。
恐らく愛では無かったのではないかと想像する。
だって、髪をあんな風に振り乱したりされたら怖いからぁ!!

だがそんな時マイヤ人の封印が解かれた。
イデアル先生は望む結果になった事に喜ぶ事も無く、マイヤ人に攻撃されてしまった。
幸い気絶していただけのようだが。

 ボロンティック×5

「キャハ!?」

戦闘開始時に淳が、
ボロンティックから自分達と同じ力を感じる、とヒントをくれる。
防御をして攻撃を受けてみると確かにアポロの技などを使用して来た。
ある程度ボロンティックの攻撃を鑑賞してから、
ルシファー→サタンによる合体魔法、ハルマゲドンで一発昇天していただいた。
ボス戦でも有効とか、恐ろし過ぎる。

戦いを終えると、淳から父親の正体が噂によって生み出された事を聞かされた。
本当の橿原はやはり時計台で亡くなっていたのだ。
そして昔からずっと噂を現実にして来た皮肉屋で悪意に満ちた存在…、
全ての根源にいよいよ会いに行く。

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シバルバー中心部へと入る。
すると亜空間らしき場所を飛び越えて宇宙らしき場所へとやって来てしまったようだ。
そこに現れたのはヒトラーだった。

 ヒトラー

「もはや語るまい…」

ボロンティック戦同様2ターン程攻撃を鑑賞してみた。
だがヴリルブリッツに通常攻撃しかしてこなかったので
痺れを切らしてハルマゲドンで昇天。

ヒトラーを退けたと思ったのも束の間、ヒトラーの姿は偽橿原のそれとなっていた。
彼はこの場所が「普遍的無意識の世界」と言った。
どおりで、フィレモンの住まう意識と無意識の狭間の世界に似ていたのか。
この場所で人間の自我は生まれ、還る。それを彼は見、そして楽しげに弄ぶ。
彼の手の平の上で転がされていたジョーカー、淳。
彼はどこまでも淳を苦しめた。
淳の母が幸せになって欲しいと願った様に、無性に泣きたくなった。
我慢し切れなかった達哉達。
淳を助け、自身の未来を掴み取る為に最後の決戦の火蓋を切る。

 グレートファーザー

「父を乗り越えて見せろ!!」

BGMが熱い!!
グレートファーザーのコンタクトの台詞から、
このゲームの本質が見えてきそうだよ。
防御をしてグレートファーザーの技を鑑賞する。
色々な事をされたが全てのダメージは所詮1。痛くも痒くも無い。
既に父は乗り越え済みだった様だ。
と言う事で、ラスボス戦にも関わらずハルマゲドンで一発昇天。
ラスボスにも有効なんだから凄い。
全くそれまで気付いていなかったのだが本体に別固体が数体ついていたんだな。
一体ずつはがれ死んでいく様は面白かった。
しかしそれで良いのかと問われれば、良いのだ。
当然だ。全てのペルソナを降魔すると言う事はそれ以上の苦労なのだから。
ルシファー&サタン万歳!!

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自身を乗り越えた事を見届けた彼は満足そうだった。
そんな時予想外の人物が登場する。
フィレモンだった。
フィレモンは彼を這い寄る混沌、ニャルラトホテプと呼び親しげに話し掛ける。
こんな展開は予想だにしていなかった。
何故なら彼もまたニャルラトホテプと表裏一体の存在であり、
達哉達を操っていた張本人だったのだから…。
自身の探求への欲求を満たす為に
人間を実験動物かのように扱う彼らの所業に怒りを覚えた。

だが状況は一変する。聖槍を持ったイデアル先生に舞耶が貫かれてしまったのだ。
刺されてからのBGMが悲しくも美しく身震いしてしまう。
聖槍の効果のせいで、魔法を掛けても彼女から流れる血が止まる事は無く
次第に力を失っていく。
どうする事も出来ない達哉達に彼女はこう告げた。

「みんな…私のことは…
 早く…忘れなさい…」

忘れられる女より哀れなのは人を縛る女…。
まさかここであの鎮静剤が物語の鍵を握って出てくるとは。
だが忘れろと言われて忘れられる訳が無いじゃないかっ!!
どうしてそんな悲しい事を言うのか。彼女の死が縛る事になるなんて…思いたくない。
なのに無常にも、プレイヤーを置いてけぼりにして舞耶の言う事を素直に聞く達哉達。
そして彼女は力尽きてしまった…。
しっかりと夢を掴むよう、達哉達に告げて…。
ちょ、ちょっと!展開早過ぎないか?!

結果的に彼女の死はマイヤの託宣の成就にあった生贄として捧げられた事となり、
ニャルラトホテプの号令を合図に世界は滅びを迎えてしまった。
人間が望んだ通りの滅びを。

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絶望しか最早無かった。
怒涛の展開に頭は真っ白で、テキストを読んでも頭に入って来ない。
どうしてこんな事に…!!
しかしフィレモンは達哉達に希望を与えた。
この残酷な現実を変える唯一の方法を教えてくれたのだ。
これにも彼の何らかしらの思惑があるのかもしれないと思えてしまうのが哀しい。

その方法とは達哉達が出会った事実を消し去る事だった。
それによりこの世界とは別の時間軸の世界が生まれ、
そこでは別の生活が達哉達を待っている。
パラレルワールドと言う事なのだろうか。

他に選択肢は無かった。大好きな舞耶の命を助けるには。
例えお互いの存在を忘れる事になっても、
その辛さと孤独に耐えてでも彼女を救う道を選ぶ。
絶対にまた会える事を信じて。

最後にギンコは達哉にキスをした。また会えるおまじないのキスを。
ペルソナ恒例のキスきたぁぁあああ!!!
なのに、なのに、何でこんなに切ないんだ…!!哀しい、哀しい…!!

皆が普遍的無意識の世界から去り、達哉もまた新たな生活へと旅立つ時が来た。
フィレモンは「最後に、言っておきたいことはないかね?」と言った。
もちろん、力一杯「ぶん殴る」
それによって落ちたフィレモンの仮面の下にあった顔は、達哉そのもの。
フィレモンもニャルラトホテプも、ペルソナの様に人間のもう一つの顔、姿。

それぞれの生活が始まり月日が流れた。
達哉はセブンスでバイクをイジる高校生になった。
尤もそれ程手先は器用では無いらしい。
完全に同じ達哉では無いのだな…。
進路指導で冴子先生に捕まる。
「あんた、進路はもう決めたの?」とどこかで聞いた質問をされたので、
「もう決めた」と答えた。同じ達哉では無いしな。

ギンコは先輩である達哉に恋をしながら、あさっちとみーぽと共にデビューを目指す日々。
栄吉は雅に見守られながら舎弟のケン達とバンド活動をする日々。
淳は父のような教師になろうと進路を決め、父と母と家族3人で仲良く過ごす日々。

ある日、蓮華台駅で彼らは再び運命の出会いを果たす。
取材で忙しいながらも元気に駆け回る舞耶を中心に…。

いつも、君のとなりに…
END
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