Introduction of 『Xenogears』
発売されてかなりの時間が経つけれど未だに大好きな作品だ。
そのくせ実はラスダンですっかり迷子になり、
若かりし頃の心は容易くポッキリ折れてしまった。
かなりやり込んだのに方向音痴と言う有り得ない障害のせいで。
だからエンディングを知らない。
それでも好きなのだから、いかにこの作品が素晴らしい物なのかが分かる。
本作品は大ヒットを飛ばした『FINAL FANTASY 7』と深い関係にある。
その辺りはwikiを見れば分かるので割愛させていただくが、
陰鬱な世界観でFFシリーズが求めるファンタジー性とは方向性が違っていた為、
当時はFFタイトルとしてゴーサインが出なかった模様。
なるほど、確かにあれでは仕方が無いと頷ける。
だが個人的にはこの設定がFFだとしても受け入れていたと思う。
いや、むしろ多くの人の目に触れるFFタイトルでこそ出すべきだったとすら思う。
何故なら実在しないゲーム上のキャラの、
必死に生き抜いて行こうとする姿や語りかけてくる言葉に感銘を受けたからだ。
プレイしていた頃は若かった。
それだけに心に来るものが確かにあった。
そして大人になった今では、過去にプレイしていた時よりも胸が熱くなるものがある。
年月を経てもこれ程色褪せない魅力を持つゲームは他に類を見ないだろう。
またアニメーションムービーが採用されたりと、
当時としては画期的な試みも多くしていたように思う。
その演出はあまりにも衝撃的で難解でドラマティックだった。
こういったチャレンジ精神が最近のゲームには足りない気がする。
さて、本作品はその世界設定が余りにも複雑且つ膨大で、
設定資料集を読み込めば多少は理解を深める事が出来るらしいのだが、
全てを理解する事は恐らくこの皺の無い脳みそでは無理だろうと思う。
だって設定資料集、手が出せないんだ…。
それでも感受性を豊かにしながらストーリーを読み解いていきたい。
時には勘違いや思い込みなんかもあるだろうけれどイイんだッ!
いい加減この壮大な物語の事の終わりを知らなくては。
今度こそクリアを目指す!!
I am Alpha and Omega,
我はアルパなり、オメガなり、
the beginning and the end,
最先(いやさき)なり、最後(いやはて)なり、
the first and the last.
始めなり、終わりなり
一機の宇宙戦艦が沈もうとしていた。
オメガ1なる者に侵蝕され制御不能に陥り、
避難させた人々が乗る機体も自艦のレーザー砲に撃墜される始末。
絶望しか無い状況で艦長は最期の決断を下す。
彼は愛する妻子が写る写真を眺め、
彼女らが微笑む姿の傍らで戦艦の自爆スイッチを押した。
一機の宇宙戦艦が沈んだ場所で一人の女性が佇む。
まるで今生まれ出でたかのような姿で、朝日の昇る海辺を眺めていた…。
CGアニメーションのオープニング。
田中久仁彦氏のキャラデザにはアニメーションが良く合うと思う。
切迫した状況で何を言っているのか実は良く聞き取れなかったりするが、
BGMは本当に最高だ。
ハックされてしまったスクリーンには
『You shall be as gods』の文字が羅列されていた。
つまりは死刑宣告って感じか。
こ、怖いぃぃ。
侵蝕される様を、Gガンダムのデビルガンダムみたいだと思ったのはここだけの話。
北半球に位置する大陸イグニスには
大陸北部一帯を領有とするキスレブ、
大陸南部の砂漠地帯を領有とするアヴェの二大国家があり、
数百年にわたって争いが続いていた。
戦いは太古文明人の遺跡から発掘されたギア・アーサーと呼ばれる
人型機動兵器同士の戦いによって決せられていた。
次第に戦況はキスレブ優位となった。
そんなおり、イグニスの地に突如ゲブラーと言う謎の軍事組織が出現。
ゲブラーはアヴェと接触し助勢する。
再びアヴェはキスレブと戦局を五分にまで回復、更に侵攻を進めた。
キスレブとの国境線にほど近い
アヴェ辺境ラハン地区。
すべては、ここから始まる。
はじまりは、山奥の村ラハン
ラハン村に住むフェイ。
彼は絵を描きながら穏やかに暮らしていた。
フェイは3年前にこのラハン村にやって来た。
血まみれの彼を謎の仮面の男が連れて来て、村長リーに預けたのだ。
大怪我をしたせいか、フェイは以前の記憶が無い。
しかしラハン村の人々はそんな彼を温かく迎えた。
ラハン村は明日に控えたティモシーとアルルの結婚式で賑わっていた。
ティモシーとアルルは記憶の無いフェイを勇気付けてくれた親友だ。
フェイは2人の結婚を心から祝っていた。
そんな時、アルルの弟ダンがフェイを訪ね話があると呼び出した。
ダンに会いに行く前に村内を探索。
おぉぉぉ、操作がしにくぃぃぃ。
昔は十字キーとボタンを押してダッシュ移動をしていたんだった。
そう思うと今のゲームは何て操作性が良いんだ。
それから当時、ステータス画面にて体重表記がある事に驚いたもんだ。
結局意味は無いに等しかったが。
村長の家の屋根から鳥を眺めたり、動物に話しかけるのが好きだ。
村人も生き生きとしていて凄く落ち着く。
台詞を描いたライターさんを尊敬するよ。
台詞を聞いている最中に動けたり、
ある特定のポイントを歩くと専用の台詞が出たり、
立て看板のダンの落書きなど、小ネタが多いのも嬉しい。
すっかりストーリー等を忘れてしまっているけれど、
この村の事だけは良く覚えている。
酒場に居た男に「酒に逃げるのは、よくない」と説き、人魚の涙を入手。
ジャンケン大好きおじさんからジャンケンを5連勝してジャンケンバッジを入手。
ジャンケンは勝った方が50Gを貰える。
お金が勿体無かったので事前にセーブして、金が尽きたらリセットをする作戦に出る。
眠気と戦いながら10分程かけてジャンケンをひたすらした。
3連勝まではそれなりにいけても、4連勝すら難しい状況が続いたが何とかゲット!
粘り勝ちとはこの事よ!!
結局お金は最初より少しばかり増えていた。やったね。
散策を終えダンの元へ。
ダンの話は他でも無い姉アルルの事で、
本当はフェイにアニキになって欲しかったダンはアルルを連れて逃げろと言う。
「よし、やるぞ、ダン!!」と言うと冷静になったダンに諭されてしまう。
何だかんだでちゃんとティモシーを認めているんだな。
次に当の花嫁アルルに会いに行く。
アルルは出来たばかりのドレスを眺めていた。
お祝いの言葉を掛けるフェイ。
しかしアルルは哀しそうな顔をする。アルルはフェイを好きだった。
だが村の人間では無いフェイとの結婚は叶わない。
アルルはフェイにあるお願いをする。
フェイは山の上に住む医者の先生から式で使う機材を借りて来る事に。
谷をこえ、ひとり山道をゆけば
村から山道へと出る。
アイテムを回収しつつ先生の家を目指す。
移動はジャンプなどを駆使して進んで行かなければいけない。
このジャンプが苦手でマップ攻略が実に苦手だった。
だからラスダンで断念するような事態になるんだ。
本当にアクションのセンスは欠片も無い。
なおこの山道以降モンスターとエンカウントをする。
初めての通常戦闘だ。
チュートリアルなんて親切なものは存在しない。
戦い方などすっかり忘れているが雑魚なので苦労せず倒せる。
攻撃はコマンド形式。
が弱攻撃、が中攻撃、が強攻撃でこれらを組み合わせて攻撃をする。
攻撃順はATB(アクティブタイムバトル)システムで、
バーゲージが溜まった早い者から行動が可能になる。
ただこの呼称がこのゲームにおいて正しいモノかは良く分からない。
戦闘に勝利したら経験値やアイテムが貰える。
尚、モンスター戦ではお金の入手は出来ない。
つちのこの肉ばかりがガンガン貯まっていく。
久々の戦闘がつい楽しくて、
暫くは自宅ベッドと山道の往復をして楽しんだ。
つちのこのHPちゅーちゅーが痛い。
気付けばレベルは1から5へ。ちょっと遊び過ぎたか。
いい加減アルルに怒られそうなので、
ダッシュからの大ジャンプを使い吊り橋を渡って山頂へ。
途中の木からクモと鳥のタマゴを入手。
タマゴは親鳥の執拗な攻撃にも耐えずっと持ち歩いてやった。
ようやく山頂に到着。
この先生の自宅には凄く憧れたなぁ。あんなステキな家に住みたい。
望遠鏡を覗いたりして満喫したら家主を探す。
部屋の中へ入ると先生の妻であるユイ、娘のミドリが居た。
ユイから先生の居場所を聞く。
ミドリは言葉を喋らない。
花壇の裏からミドリの指輪を入手。
フェイはその指輪をこっそり隠し持つ。何と手癖の悪い男だ!