はるかに遠き 夢の形見は……

デウスは目醒めメルカバーは発進した。
部品となるヒトを吸収し、部品とならない人類と文明を根絶する活動を開始。
メルカバーと、
そこから生まれた『天使<アイオーン>』と呼ばれる兵器群によって蹂躙された。

フェイはメルカバーのあった場所から仮死状態で発見された。
イドの再発を恐れフェイはそのままカーボナイト凍結処理をされてしまう事に。
シェバトの長老達の意見に、今度は先生も本気で賛同している。
えええええ、マジかぁ。エリィとの逃避行すら無意味に…。

何故そこまでフェイの力を恐れるのかを問う先生にゼファーは語った。
500年前に犯した過ちを。
権力を手にしようとソラリスと戦争を始めたシェバト。
だが今回の変異したヒト達と同じように、救いを求め人々はニサンに集まり出した。
シェバトはソフィアの元に力が集まるのを恐れた。
そしてガゼルの法院と取引をしてしまう。

当時ガゼルの法院にとって疎ましい存在だったミァンを引き取り、
地上の分割統治を約束させた。
その代わりにシェバトはソフィアを差し出したのだ。

迫り来るソラリスの手。
ラカン、ロニ、カレルレン、ゼファーらを助ける為にソフィアはその命を捨てた。
ソラリスの戦艦に特攻したソフィア。意外にやる事が大胆だな。
彼女の死はラカン、カレルレンの運命を狂わす。
カレルレンは信仰に絶望し、『自らの手で神を創り出す』事を決意して失踪。
ラカンは力が無かった事に絶望し『ゾハルの力』を求め、そしてグラーフとなった。
そして世界は崩壊した。
2人ともそれだけソフィアを愛していたんだ。
彼らの絶望の深さは計り知れない。
シェバトはこの500年前の出来事に目を背けたがった。
クサいモノに蓋って訳だ。
シェバトの長老共の卑しい欲望が、
今のこの負の螺旋を生み出したきっかけであるように思えて来た。
ゆ、許せん…!
ゼファー一人が責任を感じちゃっているように思えて心配だよ。

フェイはラカンの記憶を以て、ソフィアの死を体験する。
ラカンは本当に根暗だな。さすがにイラッとする。
ソフィアへの想い方が全く真逆のラカンとカレルレン。絶望した後の行動も納得出来る。
ロニが若とシグルドを足して2で割った様な良い男で惚れる。

ラカンはフェイと同じ様に、
想いを胸に秘めソフィアに人々の寄る辺として生きて欲しいと願う。
しかしソフィアは恐らく、現世のエリィと同じ様にラカンと共に歩む事を願った。
ラカンもソフィアも単純に相手を好きなだけだ。
ただラカンは色んな事を考え過ぎて想いを伝えられないだけ。
ソフィアはそれがラカンの優しさから来ていると分かっていた。そこが好きなのだと。
あんなに真正面から想いをぶつけてくれたソフィアに、
何も応えられないラカンが男として情けなさ過ぎて、
一発殴りたい衝動に駆られてしまったゾ。
エリィとソフィアが全く同じ事を言っている事に改めて感心。
ちゃんとシナリオに組み込んで来るなんて凄い。
エリィはいつだって一人の女。普通の女。たった一人の男を愛するただの女。
エリィと言う女は強い。

運命の日。
前線に立ったソフィアはその命を落とす。

「人はお互いを補いあって
 生きていく……
 それは幸せなことだから……
 その幸せを分けあって……
 そして……
 生きて! ラカン!」

「生きて! ラカン!」の台詞が出た瞬間、涙が溢れた。
脳内にエリィの声が聞こえた。
エリィの力強いはっきりとした声が確かに聞こえたんだ。
文字が出るタイミング、速さがそれを実現した。
我ながら気持ち悪いけど。

ソフィアが死を迎えた事は悲劇だ。
でも絶望じゃない。
そこには愛があった。
たった一人の男を愛し通した女の人生があった。
幸せだったんだと思うよ、ラカン…。
カレルレン、お前にはソフィアの
「開いた掌で、これから生きていく人達を優しく包んであげて……。」
と言う言葉が伝わらなかったのか?!
2人の辿り着く先をソフィアは望んでいなかったろうに。
この時にソラリスに対抗出来る国が必要だとロニはアヴェを建国したんだな。

101006

ソフィアを失ったラカンは、
ソフィアの姿を求めてシェバトに囚われていたミァンの元へ。
弱り切った心はミァンの言葉の通り力を求めた。
心は力を目の前にしてせめぎあう。
ここでラカンに響いたソフィアの言葉は、ラカンにとってどういう意味を成したのだろう。
そしてラカンはグラーフとなった。
カレルレンとラカンが、ソフィアの意思を壮大に勘違いをした事だけはよぉく分かった。
ミァンをカーボナイト凍結処置してておけばもっと良かったんじゃね?

カーボナイト凍結にされたフェイを嘲りに来たのはあのダンだ。今まで何処にいたんだよ。
だがフェイへの余りにも酷い仕打ちを見て絶句する。ダンは本当に良い子だ。
そこへミドリも現れる。ミドリがいっぱい喋ってる。
ラカンの想いが呼び水となり力を抑えられなくなったフェイは目醒める。
イドとして。

カーボナイト凍結を破ったイドはゾハルを求めて飛び立った。
そこはラカンが力を求めた場所でもあった。
イドを追う先生達一行。あ、ちゃんとギアが前の姿に戻っているじゃないか。
そこで見た物は繭らしき物に包まれたヴェルトールの姿だった。
先生達の目の前で、ゆっくりとヴェルトールは孵化する。
穢れ無き存在。
その姿はBGMも相まって余りにも神秘的だ。

 イド


イドのギアがめちゃめちゃ恰好良くてずっと眺めていたい気分だよ。
若にワイルドスマイルをかけさせブースターをOn。
先生は必殺技、ビリーにはジェシーカノンで攻撃をさせる。
エーテルを強化したジェシーカノンのダメージが9999を叩き出す。
ジェシーカノン3発で勝利。若はワイルドスマイルだけの活躍だった。おぃ。
イドの攻撃力が低くて正直ガッカリしてしまった。もっと強くて良かったのに。
ORヴェルトール並みの絶望感が欲しかった。

そこへワイズマンが登場!イドを消滅させる気だ。
イドはワイズマンに怒りをぶつける。父として何もしてくれなかった事に。
そう、ワイズマンはカーンだったのだ。
イドは俺の父親と言った。ここに何だかイドの深い哀しみを感じる。
今があるのも全てカーンのせいだと言うイド。
憎しみからカーンを攻撃する。
一方でカーンはフェイとイドを統合させようとしていた。

フェイはイドの意識の中を漂っていた。
憎しみと悲しみに満ちた世界。
エリィを助け出すと言う目的を思い出したフェイは“臆病者”の『フェイ』の部屋へ。
臆病者は母親との楽しい思い出をずっと見ていた。
楽しい所だけを見る臆病者。それ以外を思い出として持つイド。
フェイはイドの思い出を映画の様に見せてもらう。

幸せだった家庭はカレンのミァン覚醒により豹変する。
カーン不在になる度に繰り返し行われるソイレントシステムでの実験。
それはフェイの力を覚醒させる為に非道なものになっていった。
フェイの力に耐えきれず、目の前にバラバラと壊れた人形のように転がっていく人々。
フェイの心は耐えきれなくなった。その結果嫌な事、苦痛を担当する人格を生み出した。
それがイド。
生まれ出た時からイドには憎しみしか無かった。
母も、父も、世界も、破壊したかった。
文字を読むだけでも辛い。惨い仕打ち。
こんな記憶ばかりを持たせられたイドが可哀相で、抱きしめてやりたくなった。
イドに全てを押し付けて逃げ出した臆病者も悪いんだろうが、
そうしなければ自分を保てなかったんだ。臆病者はもっと可哀相だった。
そして力を暴走させ臆病者は母を殺してしまう。
それすらイドのせいにして。

フェイは理解者となる。
臆病者とイドの関係を把握したフェイは臆病者を説得する。
臆病者もイドも自分も、一つにならなくちゃいけないんだと。
拒否する臆病者。子供なんだ。まだ小さな子供なんだ。
そして全員で母の真実を知る。ミァンを凌駕する母の愛を。
母の死によって臆病者とイドがスイッチするシーンが忘れられない。

イドは受け入れた。
そしてフェイにイドの持つ全ての記憶を渡す。
アベル、セボイム時代のフェイ、ラカン…。その度に愛する女から伝えられるメッセージ。
……生きて!
エリィの言葉は呪縛の様に常に心に刻まれている。

一つの人格として統合を果たしたフェイに、ゾハルに宿るものが語りかける。
本来は肉体を持たない高次元の波動存在
だがゾハルとデウスが開発された結果、波動存在はゾハルの中に束縛されてしまった。
波動存在はゾハルからの解放を望んだ。それが出来るのはフェイだけだと言う。
かつてゾハルを通して波動存在と接触した“接触者”故に。
接触者の母親への回帰願望を受け取った波動存在は母親としての意志を備えた。
その意志がデウスを使ってエレハイムを生み出した。だからエリィは母なのか。
波動存在が元の次元に還るにはゾハルの破壊をする以外に無い。
波動存在との対話を終えフェイは改めて決心する。
デウスを、ゾハルを破壊し、エリィを救い出す、と。

この辺りも分かったようで分かっていないと思う。こんがらがっちゃうぜ。
要は男は皆マザコンさ☆って事っすか。え、違う?

101006

堕ちた星 めざめよと呼ぶ声あり

波動存在の力を得たヴェルトール2はその姿を変えた。
いよいよゼノギアスだ。やたらと四駆っぽいカラーが何とも言えない。
本音を言えばイドの赤ヴェルトールが使いたかったなぁ。

フェイはカーンの元へ駆け寄る。
やっと本来の父子になれたんだとホッとしたのも束の間。

カーンはグラーフへとその姿を変えた。
カーンはグラーフに憑代としてその身体を奪われていたのだ。
それでも必死にワイズマンとして父は活動してくれていたんだな。
グラーフが我じゃなくて私を名乗っているって事は、その意識はラカンって事か?
ラカンはフェイの肉体を得て完全になった後、全てを破壊し尽くそうと思っていた。
それがデウスの部品として生きる事を定められたヒト、
デウス再生を導くミァン、そしてエレハイムの、
1万年も前から続く運命の輪を断ち切る方法だと信じていた。
純粋に犠牲をもう出したくなかったんだろうな。
ただその方法が、
世界崩壊以外の道は無いと思い込んじゃったから間違っていると思われただけで。

世界を破壊させる事に、とてもじゃないが賛同出来ないフェイはラカンと戦う。
このシーンは正にGガンで言う師匠とドモンの勝負、みたいな。
胸が熱くなるな。

 真ヴェルトール


ORヴェルトール戦の攻撃力は何処へやら。
ブースターをOnにしてALを上げていると
あっという間にハイパーモードに突入。
超必殺技を全種類叩き込んで勝利。
経験値は入らないしイベント戦闘だったのか?と思うぐらいだ。
真の名が泣くぞ。
う~む、技は以前のままの方が好きだな。
ゼノギアスの通常攻撃の効果音が耳に痛いのは自分だけか?

フェイは戦っている内に理解した。
ラカンの意志も目的もフェイと同じなのだと。
それが一緒ならば戦う理由など無いと。
恐らくそれはラカンも一緒だったのだろう。
“接触者”と合一しようと考え、フェイをゾハルが求めていると分かると、
時間稼ぎの為にその身を挺した。
全ての希望をフェイに託して。

ラカンがさらっと言ってのけたが、
エリィが原初からのエレハイムの記憶と、歴代のミァンの記憶全てを持ったらしい。
それって凄まじい情報量じゃないのか?
魔性の女ミァンの記憶を持つとか大丈夫なんだろうか…。
エリィの性格が変わっていたりして。

それはフェイも同じだった。
全ての接触者としての記憶を持ったフェイは、
すっかり大人になって利口な頭まで入手していた。良かったねぇ。
アベルは墜落した移民船のただ一人の生き残りだったのか。
OPの女性は波動存在が生み出したエレハイム…?
それともエレハイムが産み落としたミァン…?

メルカバーに突入する為、
メルカバーの主砲に秘戦艦エクスカリバーとユグドラ4のタッグで突破口を開く。
正面突破じゃないのか?と言うツッコミは置いておいて、
エクスカリバーを操作するE・アンドヴァリが恰好良い。
ちなみに、アニマの器を奪われたせいで元に戻ってしまったギアは、
トーラ爺のナノテクノロジーのお蔭でギア・バーラーの見た目に戻ったのだよ!
便利過ぎるぞナノテクノロジー!ナノテクノロジー万歳!!

メルカバーを墜落させる事に成功はしたが、
その時メルカバーよりデウスが最終形態で現れた。
その姿は大天使にも見える。
惑星規模の兵器としてテラフォームを開始したデウス。
フェイ達は体勢を立て直し再度突入する事にした。

最後の戦いが幕を開ける。

101006
 status
フェイ フェイ
LV80
シタン シタン
LV76
バルト バルト
LV76
リコ リコ
ビリー ビリー
マリア マリア
チュチュ チュチュ
エメラダ エメラダ
 time 070:43:21



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