再会マルー ファティマ城脱出
警備兵を倒し扉を開けると、そこにはマルーが元気な姿で居た。
若の姿を見て喜ぶマルー。
帰るぞ、とマルーに声を掛けた若が最高に好きだ。
そしてようやく出来たセーブに心からホッとした。
お気に入りのぬいぐるみを抱いて2人は部屋を出る。
だがそこへラムサスとミァンが現れ行く手を阻んだ。
若の正体なぞ既にバレていた。しゃらくせぇっ!
ラムサス&ミァン
装備していたコブラのお蔭で一発で毒状態になるラムサス。
まずはお約束のワイルドスマイルを掛ける。
ミァンがこれらのステータスを回復させてしまうのが少々痛い。
また、ミァンに攻撃は不可だ。
ラムサスは水鏡のかまえを取る。
この時に攻撃をしてしまうともの凄いしっぺ返しを喰らうので、
回復をしたりワイルドスマイルを掛け直したりと調整する。
マルーが応援をしてくれると少しばかりHPが回復する。本当に少しだけ…。
あっ、い、良いんだよ、気にしないでマルー!
連殺で一気に畳み掛けラムサスが膝を着き勝利。
そこへフェイが加勢で現れ、膝を着くラムサスに追い討ちを掛ける。
美味しいとこ取りだな、このヤロウ!
攻撃を再開。
フェイと若で先程までと同様に連殺で攻撃し勝利。
フェイと戦いながら、ラムサスは一人の男を思い出していた。
赤い髪をたなびかせ生身のままギアを次から次へとなぎ倒した男。
その男が使った技とフェイの技が似ている。しかもフェイと言う名を知っている。
もし本当に“奴”であるのならば……この俺は……塵<ごみ>……
ラムサスの塵がついにきましたゾ!!
このゲームにとってある意味で代名詞だ。
当時はこの漢字が読めなかったものだ。
今見るとちゃんと<ごみ>ってルビがふってあった。
そのくせ<ちり>だとずっと思ってたんだから救えない。
一瞬の隙をついて逃げる事に成功したフェイ達。
だが大量の追っ手が迫って来た。慌ててドック内へ逃げ込む。
そこでフェイはある人物とぶつかった。
やはり運命か。
フェイはエリィと再会を果たす。先生のメガネもここまでは予想出来なかったっぽい。
エリィの手助けで追っ手から逃れる。
そこで彼女の口からラハン村での出来事を改めて聞かされた。
火軍<イグニス>突入三課少尉、エレハイム・ヴァンホーテンの任務が如何様なもので、
如何様に村へ不時着したかと言う事を。
嘘のようなタヌキ寝入りをしていたので全てを知っていたフェイは、
エリィにかつての自分の態度を詫び一緒に行こう!と誘う。
だがソラリスの軍人であるエリィは、己の居場所はゲブラーだとその誘いを断る。
次に会う時は敵どうし…。走り去るエリィの背中が淋しげだ。
んでもってエリィに振られたフェイ、哀れ。
イグニスを火軍と書くとは全然覚えていなかった。
エリィから貰い受けたギアに乗ってフェイ達は脱出した。
マルー救出! 一路ニサンへ
ユグドラに戻って来た一行。
マルーからシャーカーンに捕まった経緯を聞く。
おばあちゃんとママを助けたかったんだって。
一人で助け出せると思ったんだって。
…でももうとっくに処刑されちゃってたんだって。
な、泣ける。マルー可愛いよぉぉぉ。
シャーカーン許さん!!
今度からはちゃんと相談するように言いつける若。
多分マルーは、若にこそ言えなかったんだろうなぁ。
若が居ない時にマルーは独白する。
マルーとしてはいつだって若の力になりたいのに、
実際にはいつも助けられてばかりいる。
自分の力不足を悔やんでいるようだ。
それには理由があった。
まだ子供だった2人はかつてシャーカーンに捕らえられ、
若はマルーの代わりに鞭打ちの刑に遭っていた。
若の背中は一面その時の傷痕が残っているらしい。何と惨い!!
ほんっきでシャーカーン殺ス!!
子供なのに男な若に改めて惚れる。つまりその後にシグルドに助けられたと言う訳か。
マルーはその時に決意した。若の子分になろうと。
子分になろうと思考が至ったくだりは謎だが、
子分であれば親分の為に動くのは当たり前なんだろう。
でもさマルー、親分が子分を守るのもまた当たり前だと思うよ。
って言ってあげたいぃぃぃ。ついでに抱きしめてあげたいぃぃぃ。
若はマルーの気持ち、分かってんのかなぁ。
一方大人な会話をするシグルドと先生。
何とシグルドも先生と同じかつてソラリス側の人間だった事が判明。
指揮官養成学校<ユーゲント>でエレメンツと呼ばれた先生とシグルド。
そして驚くべき事にラムサスとミァンも同じエレメンツだったのだ。
エレメンツはユーゲントの中での超エリートってとこか。
そういやエリィもユーゲント出身だったな。
シグルドはラムサスよりもミァンに警戒する。得体の知れぬ恐怖を感じるからだ。
何かが影で動いている事は確からしかった。それも強大な何かが。
それを盗み聞きするフェイと若。
少しずつフェイの中に先生に対する疑念が湧き始めたように感じる。
先生に問い質す日も近そうだ。
ガンルームで若とメイソン卿が
ユグドラシルを奪い王都を脱出した日について語り合うシーンがある。
シグルドに頼りっぱなしなのを気にし、対抗意識を燃やす若が可愛い。
さて、ここにマルーが大事にしていたヌイグルミがある。
名をチュチュと言うらしいのだがそれが突然動き出し喋り出したのだ!
実際にはヌイグルミでは無くちゃんとした生物であった。
しかもこのチュチュはフェイにご執心らしい。
ひゅーひゅーひやかす若。もしかしてあのひゅーひゅーなのか?!
桃の天然水大好きだったなぁ…。
チュチュのぴょこぴょこ歩きと鳴き声かわええええええええ。
話し掛けると持っていたクモを強奪され食べられてしまった。
その代わりに『エーテルパワー』を貰った。
やすらぎの都 ニサンの聖母
秘密通路からニサンへ入る。バルトのアジト近くに立っている一本の木が目印だ。
無事に故郷に帰って来られたマルーも大はしゃぎ。
若はニサンでも大人気だった。何だか若になりたい気分になっちゃうよ。
気付けば先生も仲間に合流。
ニサンでのBGMは本当に癒される。もちろん温かい人々のお蔭でもある。
アルルとの淡い思い出もついでに思い出すんだけれどね。
のんびりニサン中を散策。
実はニサンへ王都の軍が侵攻して来る可能性が有り、
法皇府の代表が議事堂で対応を検討する会議をしていた。
中には最悪の事態を恐れマルー帰還を疎ましく思う者まで居た。
それを盗み見た若。マルーを気遣う若の心情を思うと何だか妙にうぅ…。
マルーが無邪気に喜んでいるだけに尚更だ。
若は男、だなぁ。
ニサン大聖堂へ向かう。
ニサンを建国したのはソフィアと言う女性で、
教団員<カハル>らは“知識の母”と呼んでいる。
ニサンの初代教母ということだ。以上シグルドからの受け売り。
実際に実に神々しい場所だ。心が清められる。浅はかな己を戒めたくなる。
クラシカルなBGMがより一層その神聖さを際立たせる。
マルーの姿を見て喜んで駆け寄って来るシスター達。
この感動的な対面にマルーが泣けない分こっちが泣きそうだ。
健気過ぎにも程がある。泣いたっていいんだよ、マルー!
マルーに大聖堂の中を案内してもらう。
洗練された片翼の天使の銅像に、
外からの柔らかな光がステンドグラスを通して大聖堂の中に満ち溢れる。
「ニサンの言い伝えではね……
神様は、人間を完璧に造る事も
出来たんだけど……
そうすると人間達はお互いに
助け合わなくなっちゃうから……
だからこの大天使様達は
翼が一つずつなの。
飛ぶ時はいつも一緒なんだよ」
このシーンの演出は美しい等と言う形容では最早表す事が出来ない。
これがPSソフトで表現されているのかと思うと、
ある意味では今の表現技術を凌駕していると思う。
男女対の片翼の大天使。
思うにこれは原始から何一つ変わらずに続く真理、
人間が人間である為に必要な正しい姿そのものを象徴しているんじゃないかな。
上手く言えないんだけれど。
そしていつか訪れる、若とマルーの姿でもあるんだろうな。
この片翼の天使は、やはりFF7の世界設定と根源にあるものが一緒という事だろうか。
造形美にすっかり見惚れ大絶賛し持論を展開し始めた先生。
このテンションの上がりっぷりには笑った。そりゃテンション上がるけどさ。
フェイのやれやれ、なリアクションも良かった。
その後一行はソフィアの肖像画を鑑賞する事に。
そこにあったのはエリィに似た妙齢の女性の姿だった。
ニサン正教の教義を創った神祖とは思えない程、まだあどけなさが何処かに残る。
微かに微笑み掛ける顔、描きかけの部分がある未完の芸術品。
先生は絵のタッチがフェイのそれに似ていると言う。
ラカン……
フェイに残る微かな記憶、感触、想い…。
この絵を描いたのは誰?
このイベントの先生のふっかけっぷりは本当に厭らしい!と思った。
それにしても相変わらずこの肖像画は儚げだ。
初めてこの肖像画を見た時は心が震えた。
感動した、とはまた違うんだ。上手く言い表せないのが悔しい。
先生に言われずとも、グラフィックでそれがプレイヤーに伝わるのが凄い。
何度も見てしまう。
ソフィアについてシスター・アグネスに訊ねる。
ソフィアに関する記録は紛失され一切無いのだと言う。
ただあの肖像画は500年前のもので、ソフィアは人々の為にその命を落としたらしい。
大聖堂を後にしシグルド達と合流する。
今後の作戦を練る事になったのだが、
その前に若がシグルドにラムサスとの関係を問い質し始めた。
先生の了承も得てシグルドは静かに話し出す。
かつてソラリスに居た事、ソラリス政府のやり方に嫌気がさし出奔して来た事、
ラムサスを我が身を犠牲にしてでも止めようと思っている事を。
更に色々な事を詳しく教えてもらう。
ソラリス帝都エテメンアンキは天空にあり、
地上とは『ゲート』と呼ばれる歪曲空間によって閉ざされている。
地上との往来はあの空中戦艦といった類いの物で行うらしい。
ソラリスの人間はラムズを労働力として奴隷のように扱った。
厳密に言えば、ソラリスはラムズの労働力によって国家運営を維持している。
そしてシグルドは幼い時分にこの地上より被験体として拉致・洗脳された事実があった。
先生は下層市民街の出ではあるものの一応ソラリス人らしい。
シグルドも先生も、かつてはラムサスの思想に共感し行動を共にしていた。
ラムサスの目指したソラリスの新体制、それを希望として。
だがドライブに例を挙げられるラムズを使って日々行われる人体実験等、
ソラリスの実態を知る事になった彼らは離反するに至った。
これらの膨大な情報を整理しながらゆっくりと聞く。
外へ出て新鮮な空気を取り入れ頭を整理する若(とプレイヤー)。
先生はそんな若にフォローを入れる。
それは一心にシグルドを信じてやれと言っている様で、
若としては内心ちょっとした嫉妬心が湧いたんじゃないかと邪推する。
先生とシグルドがラムサスを見限ったのは、
ラムサスの目指す新体制が結局はそれまでと同じと分かったからだった。
次第にすっきりした若はある結論に達する。
シャーカーンを倒してもその後ろにあるのは大国ソラリス。
本当の平和を手に入れるならば、まずはシャーカーンを倒し王座奪取が先決であると。
ここのイベントはしっかり話についていかないと後々が大変な事になる。
フェイの空気っぷりにはお見それした。
このくだりのカメラワークは凝っていたなぁ。
シグルドの過去を聞かされても人を見る眼を変えない若。
「まあ昔の話はいいや。」そう言える若を心から尊敬する。
議事堂にて作戦が練られる。
王都を奪還するにはまずゲブラーにアヴェを離れてもらう必要がある。
そこで以前拿捕したキスレブ製のギアを使い、王都防衛部隊をニサン側へ陽動し引き離す。
また、キスレブ国境配備の前線部隊の足止めをフェイが行い、その間に本星を叩くのだ。
決行は明日!!頑張るゾー!!
ニサン近くにある洞窟って一体何だったっけ。