つかの間の平穏 山頂の家にて
ユイから先生は裏の方に居ると聞きさっそく向かう。
そこには一人の男性が。
彼こそが先生ことシタンだ。
シタンは村人のケガや病気を治してくれている。だから先生と呼ばれているのだ。
彼は後にパーティーに加わるのだが最強のイメージしか無い。
ちなみに勝手な設定で先生のメガネには高性能な情報処理能力が着いていたりする。
例えばバーローみたいな、例えば戦闘力が分かっちゃうような。
先生は趣味でガラクタの蘇生をしているらしい。
そんな先生から面白いものがある、と言われ物置の中へ。
そこには綺麗なメロディーを奏でるオルゴールがあった。
その旋律に聞き覚えがあるフェイ。
『“ わが娘のたんじょうを祝して……
世界中の夢と勇気と 愛を
きみに…… ”』
このオルゴールのメロディを初めて聴いた時、何故か泣きそうになった。
凄く綺麗だけれどどこか儚く感じて淋しい印象を受けた。
本当にこの作品のBGMは素晴らしい。
フェイが立ち去った物置に一人残る先生。
記憶の無いフェイについて、何かを知っているかのような口ぶりだ。
その時オルゴールが彼の目の前で壊れてしまった。
それはこれから起こる惨劇の予兆…。
ユイに渡した鳥のタマゴで作ってもらった親子パンは最高に美味しく、
腹一杯で大満足のフェイは帰路に着く。
体重が10kgも増えているけどジャンプには影響ないゼ!
あったら面白かったかも。
帰り道の吊り橋を渡る頃、
フェイの頭上を飛行物体が飛んで行った。
夜道で見た! 闇にふるもの
謎の飛行物体はラハン村へと向かって行った。
飛行物体に気付いた先生が後ろから追いかけて来た。
先生曰くキスレブのギア集団だと言う。
慌ててラハン村へ戻るフェイと先生。
先生の足が早くてかなりビックリした。
ラハン村へ着くと既にそこは火の海だった。
逃げ惑う人々。ギアは戦闘を始めている。
ティモシーとアルルの姿を発見するがダンが見当たらない。
2人を避難させ村内に残る。
爆風を受けるフェイ。
そこへ操縦士を失った一体のギアがフェイの目の前に現れた。
フェイは吸い寄せられる様にそのギアに乗り込む。
それに気付いた先生の制止などもう耳に入らない。
ここではアニメーションムービーがカットイン。
初めてムービーが流れた時は驚いたが凄く良い演出だと思った。
CG合戦まっしぐらになろうとしていたゲーム業界で敢えてのアニメ。
しかも伏線ばかりで妖しい雰囲気漂いまくりである。
不敵に笑う一人の少年の姿をフェイは確かに見た。
ムービーに入ると音量が小さくなるような気がする。
聞こえづらい。
ギアに乗り込んだフェイは戦闘を開始する。
いきなりのギア戦、
チュートリアルも大雑把なので適当に攻撃してムシャ百式2体を倒す。
ギア戦闘は戦略性が高いのでバトリングはハマりまくったものだ。
ギアを倒すとお金を入手出来る。
そして最悪な事態が起こった。
美しい形態をした一体のギアが静かに現れ、
そのギアの指示でティモシーが殺されてしまった。
目の前で大事な人を失ったフェイは我を忘れ、
不敵な笑みを浮かべたかと思えば、その身体から光線を発し全てを無に帰す。
優しい村人も、育ててくれた村長も、慕ってくれたアルルも。
先生とダンは逃げ延び、その悲惨な光景を眺める事しか出来なかった。
この辺りのくだりはGガンダムのマスターガンダムを思い出す。
アルルは最期に少し微笑んでいたように思う。目の錯覚だろうか?
もしそうならどう言った意味があったのだろう。
フェイの手で死ねるなら本望、とかが理由じゃないような気がするんだ。
いやそれよりも、
誰よりもフェイの傍に居た筈の先生とダンが逃げ延びている事が驚き。
先生のなせる技か。うん、きっとそうに違いない。
山道で意識を取り戻すフェイ。彼は己が何をしたかを覚えていなかった。
ダンはそんなフェイを糾弾する。人殺し、と。
先生はギアのシステム暴走が原因でフェイの責では無いと言い、
ダンもそれは理解していたが止めようとはしなかった。
フェイは先生のアドバイスに従ってラハン村を後にする。
初めてこのイベントを見た時はフェイが可哀相に思えたし、
元を正せばダンがアルルのドレスを取りに村に戻っていたのが悪い気がしていたのだが、
今見るとやり場の無い哀しみをフェイにぶつけるしか出来なかったダンに同情する。
まだ子供のダン。
目の前で全てを無くした彼の気持ちを思うと、うぅぅ…。
本当にダンはいいコだ。
ダンの動きがいちいち可愛い。デコはもっと可愛い。
旅立ち 樹海にのがれて……
村を出てワールドマップ上へ。
ワールドマップでは何処でもセーブが可能。
この段階で先生の家に行ってもユイとミドリは居ない。
先生のアドバイスに従い、黒月の森を越えアヴェ領土に入る事にしたフェイ。
黒月の森に入ると、鬱蒼とした森におどろおどろしいBGM。
極めつけが分かりにくいマップ。
初めてプレイした時は暗いし迷子になるし怖いしで、本当に泣きそうだった。
確か初見時はここで軽く挫折をした気がする。
何度上を見上げたい衝動に駆られたか。
岩をジャンプで登り丸太を渡って先へ進む。
なかなか上手く登れなかったりしてイライラが募り出した頃、
まさかのつちのこ戦で死亡。回復をケチるもんじゃなぁい。
甲殻虫も堅くて本当に嫌いだったなぁ。
道を塞ぐ大岩は目の前に居るつちのこを倒すと通れるようになる。
大岩に轢かれてHPが-5になった時は芸が細かくて笑えた。
先へ進むフェイ。
そこで彼は運命の出会いを果たす。
フェイは背後に気配を感じ振り返る。
すると異国の言葉を話す謎の少女が、銃を彼に向け立っていた。
ほどなくして彼にも分かる言語で少女は話し出す。
フェイは少女の威嚇に微動だにしない。
むしろ自ら殺してもらおうと挑発する。
少女は彼の尋常で無い雰囲気に後ずさった。
しかしその時少女はモンスターに襲われ意識を失う。
フェイは少女を救おうとした。無意識に少女の名を叫んで。
ついでに画面上では少女の顔を踏んづけて。
無事にモンスターを退けたフェイ。
意識を取り戻した少女にフェイは名を聞いた。
少女の名はエレハイム。エリィだ。
フェイは何故かその名を知っていた。彼も意識していない中で。
「一人じゃ 寂しいものね。」
出会い 緑の森の少女
ひとまずこの森を脱出するまでは協力する事にしたフェイとエリィ。
昔ながらのドラクエ式にキャラが連なって歩く姿に懐かしさでいっぱいになる。
エリィのステータスを確認する。武器を所持しエーテルも使える。
これで戦闘が随分と楽になるな。
エリィはエーテル攻撃が強いが反面防御力が低過ぎる。
何度か戦ってみて思ったが、本作品はキャラのモーションが多彩だ。
シナリオ上でも戦闘上でも良く動くし細かい。
当時の事を思うとかなりハイレベルなんじゃなかろうか。
作り込みが半端無い。
エリィが戦闘でダウンした後に起き上がる時のモーションが何だかエロくて好きだ。
ようやく森の出口へと続く石橋へやって来た2人。
エリィがおもむろにフェイに何故森に来たのかを訊ねた。
村での事を説明するフェイ。
彼は感情が高ぶり、全ては不時着したギアのせいだと言い出した。
そんなフェイを叱責するエリィ。
卑怯だ、と。
操縦も出来ないギアに乗ったフェイにも責任はあるのだ、と。
エリィはフェイにそう言いながら自分の犯した事を考えていた。
エリィこそギアを村へ不時着させた張本人であり、
彼女もまたフェイと同じ境遇だったのだ。
自分が記憶していない所で、自分のせいで大勢の人が死んだ。
彼女はフェイに言いながら自分に言っていたのだ。
うずくまり塞ぎ込むフェイの前からエリィは立ち去った。
このイベントではエリィの過去がムービーでカットイン。
現段階では全容は分からない。
アニメ演出は『新世紀エヴァンゲリオン』の様だと言えば分かり易いだろうか。
スポットライトとか、そう言った演出が当時は流行っていたんだっけ。
素朴な疑問としてあるのが、何故エリィがギアを放棄してこの森に入ったのか。
村でギアに搭乗したまま応戦をするんじゃなかったのか。
戦死した事にして全てを捨てて逃げようとしていたのだろうか。
本当に、素朴な疑問。